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  • 2021.05.24
  • コラム

保育園の給食委託サービスとは?委託会社の選び方も解説

保育園の給食提供を委託できるサービスがあるのをご存知ですか?

保育園内でスタッフを雇って調理した給食を提供することがもできますが、スタッフの雇用や育成、設備や衛生面を考慮すると難しい場合もあると思います。そうした場合には、給食委託サービスを利用するのがおすすめです。

この記事では、保育園の運営者に向けて、保育園の給食提供を支える委託サービスの特徴と委託会社の選び方、おすすめの委託会社について解説します。

保育園の給食提供を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

保育園の給食委託サービスとは?

給食委託サービスとは、給食事業の運営を外部の事業者に依頼することです。サービスを利用するのは、保育園のほか、老人ホームや病院、学校、企業の社員食堂などです。

委託会社は、管理栄養士や栄養士、専門調理師や調理師を施設に派遣し、毎日の献立の提案から食材の調達、調理、食事の提供、スタッフの管理までを担います。食の安全・安心を守りながら、必要な栄養と飽きのこない献立を実現するのです。

これらを自園調理で実現するには以下が求められます。そのために、保育園は必要な労力と費用を負担しなければならなくなります。

  • スタッフの採用と育成
  • 人事管理
  • 安全性や衛生管理体制の向上

だからこそ保育園にとって給食委託サービスは重要なのです。

保育園における給食の重要性

保育園では、給食を通じた食育が非常に重要です。乳幼児期の食事は、子ども達の食への関心を高める役割を果たすとともに、健康に生きるための食を営む力を育てるからです。

保育園の給食では、ハンバーグやスパゲティのような子ども達に人気のメニューのほか、子どもが苦手な食材をアレンジしたメニュー、日本の伝統的な食文化を再現したメニューなどを提案し、食育を進めることが求められます。

保育園の給食は、単なる食事の配給であってはなりません。給食を通じて子ども達が健やかに成長できるよう、食に興味を持てるよう工夫し、食育を進める役割を果たします。

給食委託会社の選び方

保育園の子供

給食委託会社を選ぶときには、味と品質にこだわっている委託会社を選びましょう。

味よりもコストを重視した委託会社選びは、保育園の利用者である子どもと保護者の満足度を上げられず、保育園の評判を下げてしまうリスクが伴います。コストに目を向けることも大切ですが、まずは味と品質にこだわっているかに注目して比較検討すべきです。

そのほか、保育園だからこそ注目すべきポイントが3つあります。それは、以下です。

  1. アレルギーに対応しているか
  2. 食育に力を入れているか
  3. オーダーメイドに対応しているか

それぞれどのような点に着目すべきか、解説します。

1.アレルギーに対応しているか

アレルギーに対応しているかどうかは重要なポイントです。特に次の6点について対応しているか、確認しましょう。

  • 献立にアレルゲンを表示しているか
  • 三大アレルギーフリーメニューを導入しているか
  • アレルゲンの除去対応、食材の代替対応をしているか
  • 代替食は色や見た目に違いがないよう配慮しているか
  • 調理器具・食器を分けて調理しているか
  • 誤配防止対策を徹底しているか

アレルゲンの除去や食材の代替対応は、今や必須と言えるでしょう。強いアレルギーの場合、洗浄した料理器具や器に残存する微量のアレルゲンで発症するケースもあります。アレルゲンとなる食材を調理した調理器具や食器を使わないことも重要です。

また、代替食はほかの子どもの食事と色や見た目に違いがないこともポイントです。アレルギーがあってもほかの子どもと差を感じずに食事を楽しめることは、子どもの心に大きな影響を与えます。

2.食育に力を入れているか

保育園での給食は、食育も兼ねています。栄養バランスはもちろん、子ども達が食に関心を持つような取り組みをしているかどうかも委託会社を選ぶポイントです。

食育の例として、以下が挙げられます。

  • 園児の年齢に応じた食事の提供をしている
  • 手洗いやマナーを学ぶ機会がある
  • 食材に触れる機会がある
  • 季節の行事食の提供がある
  • 箸使いの練習になる食事の提供がある

保育園には0〜6歳の子どもが通っており、年齢に応じて子どもが意欲的に食べられるよう献立に配慮があるかどうかは重要なポイントです。また、箸使いの練習が始まる3歳くらいからは、高野豆腐のような子どもが箸でつかみやすい食材を使った料理の提供があるかどうかも確認するとよいでしょう。

野菜の収穫やクッキング体験といった食材に触れられるイベントの開催の有無はもちろん、保育園と一体となって食育に取り組む機会があるかどうかも確認をするのがよいでしょう。イベントの内容が、園の理念や方針と合致する内容かどうかもチェックすべきです。

3.オーダーメイドに対応しているか

保育園からの要望に、オーダーメイドで対応できるかどうかも重視したいポイントです。

保育園の理念や保育目標に近づくため、園の要望やニーズに合わせてどのような提案をしているのか、確認すべきです。

アレルギー食や離乳食のように、園児一人ひとりに合わせた対応ができるかどうかも重視すべきポイントです。特に離乳食は、食事の柔らかさや食べられる食材が月齢によって変わるため、加工方法や食材の切り方が変わります。

いずれも、園の要望や子どもの状態に合わせ、きめ細かく対応してほしいことです。委託会社に要望を伝え、どこまで対応可能か確認しましょう。

スクルドアンドカンパニーでは、委託会社の選定などのサポートも行っています。スクルドアンドカンパニーが運営する保育園で提供する給食は、国産食材を使用しており管理栄養士が献立を考え、子ども達の食への意識を育むため、食育に積極的に取り組んでいます。

そういった経験を重ねた上で、企業内保育所や院内保育所の経営改善コンサルティングを行っています。委託会社の選定に迷ったら、ぜひご相談ください。

スクルドアンドカンパニーの問い合わせ先
電話番号:03-6897-3893
メールフォームはこちら

保育園の給食委託会社10選

保育園のキッチン

ここでは、上で述べたチェックポイントを元に、保育園の給食におすすめの給食委託会社を10社紹介します。

1.LEOC

LEOCは、給食を通じて子ども達の心と体を育てるため、見る・触れる・体験することを大切にしています。食育を重視し、食事の作法や実際の調理方法などを学ぶ食育イベントに取り組んでいます。

保育園・幼稚園専門の支社を首都圏に設置し、調理方法の研究、アレルギー対応研修なども実施。

苦手な食材を克服するためのアレンジ料理や食への関心を引き立てる料理の提案はもちろん、アレルギー除去食はほかの子どもの食事と同じ見た目になるよう配慮をし、誰もが給食を楽しく食べられるようにしています。

食材や調味料はLEOCのグループ会社が担当。全国各地の農家や生産団体と提携し産地直送を実現し、高品質で安心安全な食材を給食に使用しています。

https://www.leoc-j.com/

2.日本給食

日本給食は、給食受託事業と食材卸売事業を柱に事業を展開する会社です。衛生や危機管理に関するマニュアルを徹底し、安心・安全かつ高品質な給食を提供しています。

栄養、調理、食材調達はいずれも専任のスタッフが担当。献立、食材調達、調理、食事の提供までワンストップで任せられますが、必要な一部の業務だけを依頼することもできます。

600以上の学校や給食センターへ食材を卸す食材卸売事業では、国産食材にこだわり、日本全国から新鮮で高品質な食材を取り寄せ、品質管理も徹底しています。食の安全と質の高い給食を提供している会社といえます。

https://www.nikkyu.jp/

3.協立給食

学校給食をはじめ、保育園、福祉施設への給食提供と社員食堂事業を手がけている会社です。保育園の給食では、園長と保護者、栄養士が連携して園児の成長をサポートする食事を提案し、手作りの給食を提供します。

1963年に創業しており、給食会社として長い歴史があり、公益社団法人日本給食サービス協会、集団給食協会を含む4つの団体に加盟しています。

受託運営の方式をとっており、経験豊富なスタッフが給食を提供します。

http://www.kyoritsu-f.co.jp/

4.メフォス

1962年に創業したメフォスは、給食に関する知識やノウハウが豊富な会社です。保育園のスタッフとメフォスのスタッフがコミュニケーションを密にとり、園からの要望を元に献立作成や食育の提案をします。

多くの受託経験を活かし、親子クッキングや菜園活動といった多彩なイベントを保育園と協力して実施。栄養バランスを考慮して食べ物を選ぶ力や、食を通じたコミュニケーション力を養うためのサポートをしています。

特徴的なのは、アレルギー対策に重点を置いている点です。独自のマニュアルを元にスタッフの教育を徹底し、厳しい管理の下でアレルギー対応食を提供。毎日の医師の指示や子どもの体調を園や保護者と共有しているので、安心感が違います。

https://www.mefos.co.jp/

5.富喜屋

「食育が基本の給食」を掲げる富喜屋は、食を営む力の育成に力を注ぐ会社です。

委託方法は、各保育園の中にある給食室で富喜屋のスタッフが給食を作る自園給食スタイル。地産地消にも力を入れ、お母さんの手作りの味で正しい味覚を育てる給食を提供します。

通常の給食のほかオーガニック給食を選べるのも特徴です。東京と大阪でオーガニックレストランを運営するクレヨンハウスの協力により、有機JAS認定を受けたオーガニック食材を使用。子どもがよく食べる、保護者からの評判がいいと感想が寄せられています。関西ではお弁当給食の配達も実施しています。

献立メニューのみを改善する栄養士業務代行サービスや直営給食室の運営相談に乗る給食改善コンサルティングといったサービスの提供もしており、自園のニーズに合わせたサービスを選べます。

https://www.fukiya-meals.co.jp/

6.日本ゼネラルフード

給食の委託サービスをはじめ、デリバリーやケータリングサービスなども行う日本ゼネラルフード。保育園と連携し、安心・安全かつ健康に配慮した給食を提供しています。

おいしい料理とは、味はもちろん安全・安心が保証されているものと考え、食品衛生管理を徹底。食材は、商社や自社の流通センターのほか地域の優良業者からバランス良く仕入れ、品質とコストを両立しています。

また、BCP対策として、食材の備蓄や現地での調理が可能なキッチンカーの導入をしており、万が一の災害時にも迅速に対応できるよう備えています。

https://www.ngf-penguin.co.jp/

7.エームサービス

エームサービスは、乳幼児期の成長に必要な栄養を摂れること、子どもに安全で保護者も安心できることを目指し、給食を提供しています。

食材を身近に感じ興味を持ってもらえるよう、提供メニューには地元で獲れる野菜や作られる加工品を定期的に使用。おやつづくり体験などのイベント実施を通じて、食べる楽しみを伝えます。

特にアレルギー対応食の対応に定評があります。アレルギーがある子どもが嫌がらずに食べられるよう、見た目や調理方法に工夫をこらし、抵抗感なく食べられる代替食を用意し導入した実績があります。

アレルギーについては、保育園と保護者と打合せを重ね、園児1人ひとりに合った対応マニュアルを作成。定期的に三者面談をして情報を更新・共有し、園児にはおいしく、保護者には安心できる給食の提供に努めています。

https://www.aimservices.co.jp/

8.グリーンハウス

健康維持に役立つ食事を重視し、正しい食生活と食育をサポートするグリーンハウス。給食のほか、ケータリング、機内食事業、外食事業など食にまつわる幅広い事業を手がけ、そのスケールメリットと総合力を活かし、安心・安全を最優先に食事を提供しています。

保育園で提供する給食は各園の保育方針に従い、保育士や保護者と連携しながら正しい食生活が身につくよう配慮しています。

厚生労働省の指針に基づき、発達段階に応じた食の体験を積み重ねていけるように献立を決め、食育活動に取り組みます。保育園での給食を通じて「食を営む力」を養うことができます。

栄養士や管理栄養士がコンシェルジュとしてサポートを行ったり、管理栄養士による個別保健指導も実施。

https://www.greenhouse.co.jp/

9.ニチダン

学校・保育園をはじめ、病院、福祉施設、社員食堂の給食委託サービスを手がけるニチダン。安心・安全でおいしい食事を食べてほしいと考え、栄養管理・衛生管理を徹底し、品質を追求した給食を提供しています。

子どもが苦手な食材を楽しく食べられるよう配慮し、旬の食材を取り入れたり、季節の行事食を提供したり、変化に富んだメニューづくりを心がけます。

食品アレルギーへの対応はとても細やかであり、保育園、保護者、保育士と情報を共有しながら定期的に給食会議とアレルギー会議を実施しています。ミスがないよう細心の注意を払いながら除去食や代替食を提供しています。

https://nichidan-inc.co.jp/

10.一冨士フードサービス

一富士フードサービスが作る給食は、家庭食に近いものです。家のお昼ごはんを意識した温もりある献立にこだわります。その上で保育園の保育方針やニーズを実現できるよう、オーダーメイドで対応します。

食育の視点を大切にし、どんな食材でどうやって作られているのか、子ども達が興味を持てるようメニューづくりをしています。季節の行事食を取り入れたり、園の畑で子ども達が収穫した野菜を給食に使うというような取り組みも可能です。

アレルギーにも対応。子ども一人ひとりのアレルギー情報を調理スタッフ全員で共有して献立を考え、調理。普通食と変わらない見た目も心がけています。配膳ミスを防ぐため、名前入りの容器を使用するという工夫もしています。

https://www.ifsco-group.com/

まとめ

保育園の給食委託会社を選ぶ際には、味と品質はもちろん、アレルギーに対応しているか、食育に力を入れているか、オーダーメイドに対応しているかの3点を重視して選ぶことが肝心です。

スクルドアンドカンパニーの保育園運営委託では、給食やおやつは管理栄養士が献立を考え、国産食材を使用し園内で手作りしています。子ども達の食への意識を育むため、食育に積極的に取り組んでいます。

給食委託サービスの選定に悩んだら、ぜひ一度、ご相談ください。専任のスタッフがサポートいたします。

スクルドアンドカンパニーの問い合わせ先
電話番号:03-6897-3893
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