コラム
- 2021.11.16
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保育園におすすめのICTシステム7選!主な機能と料金形態を紹介
保育園向けのICT(情報通信技術)システムを導入すると、国や自治体から補助金が出ることをご存じでしょうか?
現在、保育士の負担軽減や保育の質の向上を目的に、保育園でも業務のICT化が進んでいます。ICTシステムを導入することで労働環境が改善され、保育士不足の対策にもなります。
ただ、世の中には多くの保育園向けICTシステムが存在するため、どれを選んだらよいのか迷ってしまうことも多いと思います。
この記事では、保育事業者の方がICTシステムを選ぶときにチェックすべきポイントと、おすすめのシステム7つを紹介します。
保育園向けICTシステムとは?
保育園向けのICTシステムとは、パソコン・タブレット・スマートフォン・インターネットなど、情報通信技術を用いて保育園の業務全般をサポートするシステムのことです。園児の記録や会計処理、職員間での情報共有や保護者とのコミュニケーションに使える便利な機能が搭載されています。
ICTシステムを導入すれば、紙やエクセルで行っていた集計や書類作成作業や、電話やメーラーで1件ずつ対応していた保護者連絡など、毎日発生する業務をシステム上で行えるようになります。
それにより、従業員の残業時間の削減や、ペーパーレス化によるコスト削減を実現できます。また、保育士の作業負担が大幅に軽減されるため、行事やイベントの準備、園児に対する保育指導の時間が増え、保育の質向上も期待できます。
保育園向けICTシステムの選び方
保育園向けのICTシステムを選ぶ時に、チェックすべきポイントを紹介します。
必要な機能が搭載されているか
保育園向けのICTシステムは多機能化が進んでおり、保育園運営に関連するあらゆる機能が搭載されています。
ただ、それらの機能をすべて利用するとは限りません。自園では必要ないという機能もあるでしょう。自園に必要な機能を見極め、現場で問題なく運用できるかどうかが重要です。
以下の項目は、ICTシステムに搭載されている一般的な機能です。製品によっては一部機能に特化しているものや、オプション機能としてカスタマイズできるものもあります。これらの機能のなかから、導入前に保育園運営における課題を洗い出し、必要な機能をチェックしておくと良いでしょう。
情報管理機能 | 園児情報、指導計画、保育日誌、成長経過記録、写真管理機能など。 |
園児の登降園に関連する機能 | 登降園時間の打刻、出席状況確認、延長保育料計算、明細印刷など。 |
保護者連絡機能 | メール一括送信、メール既読チェック、欠席・遅刻・お迎え変更連絡など。 |
健康管理機能 | 睡眠チェック、体温測定など。 |
業務管理機能 | シフト管理、請求管理など。 |
セキュリティ対策は万全か
保育園向けのICTシステムは、園児と保護者の個人情報を扱います。自社で情報漏えいが発生してしまえば、損害賠償やシステムの修復コストに加え、保育園の社会的信用の失墜は免れられないでしょう。
こういったリスクを回避するため、システムに必要なセキュリティ対策が講じられているかチェックする必要があります。
ICTシステムが搭載しているセキュリティ機能としては、アクセス権限の付与や操作ログの取得・管理、暗号化通信、IPアドレスのアクセス制限、外部監査機関による審査などをチェックしましょう。
強固なセキュリティ対策は、従業員のICTシステムセキュリティリテラシーを向上させるとともに、保護者に対して安全な運営をアピールする材料にもなります。
補助金に対応しているか
システムが補助金に対応しているかを確認しましょう。
保育の現場で業務の負担を軽減するため、国や自治体はICT化のための補助金制度を整備しています。補助金には次のようなものがあります。
事業名 | 管轄 | 実施主体 | 概要 | 補助金額 |
---|---|---|---|---|
保育所等におけるICT化推進等事業 | 厚生労働省 | 都道府県、市区町村 | 新型コロナウイルス感染防止のため、保育の周辺業務や補助業務に係るICT等を活用した業務システムの導入を支援するもの。 | 1施設あたり100万円 |
保育所等におけるICT化推進補助金 | 東京都福祉保健局 | 区市町村 | 保育所等におけるデジタル化を推進することで、保育士の業務負担の軽減を図るとともに、保護者にとって必要な情報等を把握しやすくすることによって、児童の福祉の向上を図ることを目的とするもの。 | 1施設あたり200万円 |
これらの補助金制度に対応しているかチェックしましょう。実施主体により補助金制度の条件や内容が異なる場合があるので、確認をしてください。
保育園システムおすすめ7選
ここからは、保育園の業務を円滑にするおすすめのICTシステムを7つ紹介します。
1.CoDMON(コドモン)
CoDMONは、株式会社コドモンが提供する保育ICTシステムです。
業界シェアNo1であり、導入施設数は2,000以上、15万人以上の保育士に活用されています。低価格なのにもかかわらず豊富な機能が利用できます。
以下のように、保育士の業務効率化や保育の質向上を支援する機能が充実しています。
基本機能 | 有料オプション | セキュリティ |
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補助金活用のサポートやマニュアルも用意されていますし、セキュリティにも万全の対応なので安心です。
料金
初期費用 | 0円 | |
基本利用料(月額) | 定員1~30名 | 3,300円 |
定員31~60名 | 5,500円 | |
定員61~100名 | 8,800円 | |
オプション料金 | 各3,300~8,800円 |
2.キッズビュー
キッズビューは、日本ソフト開発株式会社が提供する保育ICTシステムです。全都道府県に導入実績があり、業界シェアはトップクラスです。
導入時のサポートだけでなく、導入後も定期的に無料説明会を実施するなど、フォロー体制が充実しています。
基本機能 | 有料オプション | セキュリティ |
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料金
要問合せ ※無料トライアルあり
3.Hoic(ホイック)
Hoicは、株式会社エクシオジャパンが提供する保育ICTシステムです。
わかりやすい画面設計で、パソコンに不慣れでも簡単に操作できます。保育園で最も利用される機能すべてを、園児数に関わらず一律料金で利用できる点もメリットです。
基本機能 | 有料オプション | セキュリティ |
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なし(すべて基本機能に含まれる) |
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料金
初期費用 | 0円(データ管理、研修・サポート代は別途) |
基本利用料(月額) | 11,000円 |
メンバー数 | 無制限 |
4.ルクミー
ルクミーは、ユニファ株式会社が提供する保育ICTシステムです。全国の導入実績は11,000件以上です。
保育者向けのオンライン研修やわかりやすいマニュアルなど、手厚いサポートが魅力です。
午睡チェックに対応した業界初の保育園専用サービス「るくみー午睡チェック」はグッドデザイン賞を受賞しています。
基本機能 | 有料オプション | セキュリティ |
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料金
初期費用 | 0円(月額最大3ヵ月無料キャンペーン中) |
基本利用料(月額) | 5,500円 |
オプション料金 | 別途見積もり |
5.チャイルドケアシステム
チャイルドケアシステムは、株式会社CHaiLDが提供する保育ICTシステムです。
延べ6,000人の子どもから得た700万件のデータと、1,000人の保育士業務を分析して開発されました。
日々のデータを入力、蓄積することで、発達予測と個別最適化に基づいた保育計画が提供されます。よりきめ細やかな保育を実施したい事業者の方におすすめです。
トライアルプラン | ライトプラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン | 有料オプション |
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各プランの機能に加え、 オンデマンド教材が含まれる。 |
CCS SENSOR (午睡チェックセンサー) |
料金
初期費用 | 0円 |
トライアルプラン | 5,500円 |
ライトプラン | 17,600円 |
スタンダードプラン | 33,000円 |
プレミアムプラン | 44,000円 |
※CCS SENSOR(午睡チェックセンサー)の初期導入費用は166,100円ですが、いづれかのプランと同時に申し込むと無料になります。
6.Kids Diary(キッズダイアリー)

Kids Diaryは、キッズコネクト株式会社が提供する保育ICTシステムです。
専用端末によるQRコード打刻、写真やPDFの添付ができる保育日誌など、現場目線を意識した便利な機能が充実しています。
基本機能 | 有料オプション | セキュリティ |
---|---|---|
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なし(すべて基本機能に含まれる) |
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料金
初期費用 | 0円 | |
基本利用料(月額) | 定員1〜59名 | 11,000円 |
定員60〜119名 | 21,780円 | |
定員120名~ | 36,960円 |
※新規契約&他社から乗り換えでサービス利用料1年間無料キャンペーン実施中
7.WEL-KIDS(ウェルキッズ)
WEL-KIDSは、株式会社ウェルキッズが提供する保育ICTシステムです。誰が見ても同じように理解できるシステムのため、安心して利用できます。
無料のオンライン説明会を平日に開催しており、操作やシステム導入についてわからないことがあれば、リアルタイムで相談できます。
園児基本プラン | 職員基本プラン | 有料オプション | セキュリティ |
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料金
初期費用 | 0円 |
園児基本プラン | 5,500円 |
職員基本プラン | 5,500円 |
フルパッケージプラン(有料オプション含む) | 27,500円 |
まとめ
保育園向けICTシステムは、月額1万円前後で気軽に始められるものがほとんどです。ただ、製品によっては必要な機能が有料オプションになるため、事前に料金体系と使える機能をリサーチしておきましょう。
導入してすぐは、慣れない作業のため現場が混乱するかもしれません。事前に操作性や運用イメージを従業員と共有しておくとスムーズです。
スクルドアンドカンパニーは、ICT補助金の提案、申請書類作成など手続き全般のサポートを承ります。園の規模や運営体制に合わせてご提案しますので、お気軽にご相談ください。