コラム
- 2018.12.04
- コラム
地域共生型施設「幼老複合施設」設置・運営のメリット
みなさん、こんにちは。
スクルドアンドカンパニーの篠崎です。
少子高齢化社会において現在注目されている施設が「幼老複合施設」です。幼老複合施設は、高齢者の生きがいづくり、子どもの教育的効果が期待でいることからその数は徐々に増えてきており、当社でも2019年3月通所介護施設の中に事業所内保育園がオープンします。
子どもと高齢者が交流する施設では、高齢者の表情が豊かになったり、子どもが積極的になったりとそれぞれにとって様々なメリットがあり、主に以下が挙げられます。
【高齢者にとってのメリット】
■生きがいを持てるようになります
子どもと少しずつ打ち解けて会話をするようになったり、無邪気な子どもたちと触れ合うことで自然に笑顔が多くなります。子どもたちを守ろうという役割意識が生まれ、生きがいを持てるようになります。
■活動量が増えます
子どもたちの世話をしたり、一緒に遊んだりする時間が多くなり活動量が増え、普段は杖歩行の方が杖なしに歩行にチャレンジすることもあります。
■脳の活性化が期待できます
指先を動かして行うことが多い子どもの遊びは、脳の活性化に大きく貢献します。特に指先を動かすような動作は、脳への刺激が強く、日常生活ではあまり発達させることができない機能を向上させられます。
【子どもにとってのメリット】
■挨拶などのマナーが身につく
高齢者と触れ合うことで家庭内では学びにくくなりつつあるマナーや挨拶などを学ぶことができます。
■お年寄りを労わる気持ちが芽生えます
高齢者の身体機能について理解が深まり、高齢者に対して優しくいたわる思いやりの気持ちが芽生えます。
■幅広い知識が学べます
核家族が進む中で学校や家庭では中々教わることができない高齢者が持つ知識や知恵を学ぶことができます。
高齢者と子どもの施設が一緒になることで双方のメリットは大きく、現在、国においても人口減少、家庭・地域社会の変化に対し「地域共生社会」を実現する方針を立てています。「地域共生社会」とは「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域社会が『我が事』として参画し、 人と人、人と資源が世代や分野を超えて『丸ごと』つながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会を言います。
つまり「地域で助け合って、みんな一緒に生きよう!」ということです。高齢者と児童福祉の一体化はまさにこの流れに合致したものであり今後いっそう増えてくるのではないでしょうか。