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  • 2021.09.16
  • コラム

保育園のデザインのポイントを解説!独自性が重要です

保育園のデザイン
保育園を新設する際、新たに建てる園舎や室内、庭園のデザインはとても重要です。園の理念や保育への思いがデザインに現れ、ダイレクトに子ども達や保護者に伝わるからです。

園舎のデザインでは、安全性だけでなく入園する子どもや保護者に喜ばれる設計やデザイン、他園と差別化できる独自性が必要になります。保育士や保育スタッフが子ども1人ひとりの状態を隅々まで把握でき、働きやすく業務効率がアップする動線づくりも重要です。

この記事では、保育園の建築と空間デザインに必要な独自性の打ち出し方と、設計時に気をつけるべき点について解説します。

保育園に必要な空間とは

保育園の園舎に必要な空間は次の通りです。

  • 保育室(乳児室、ほふく室、保育室)
  • 階段
  • 廊下
  • トイレ
  • 遊び場(遊戯室)
  • 職員室
  • 調理室

保育のメインとなる空間である保育室は、子ども達にとって居心地のいい空間であるべきです。子どもたちが安全に過ごせるよう、階段や廊下には転落防止のため柵や手すりを取り付けるのがよいでしょう。トイレは2歳未満児用、2歳児以上用、職員用、調理員用が必要です。

認可保育園の場合、乳児室、ほふく室、保育室、遊戯室の広さについて設置基準があるので、遵守しましょう。

さらに、他園と差別化をするには、上記のような必須の空間以外にも魅力ある空間を設けるのがいいです。

保育園の園舎のデザインで注意すべきポイント8つ

デザイン遊具

保育園の園舎をデザインする際に最も重要なのは、設計担当者に保育園の理念や保育活動を伝え、十分に理解を得ることです。そのうえで、子ども達が安全に楽しく過ごせるようデザインをすべきです。

ここでは、魅力ある空間をデザインするために重視すべきことを8つ挙げて説明します。

1.子どもの安全を守る

保育園の園舎は、子ども達が安全に過ごせることが大前提です。園児がケガをしたり、事故に合うような園舎では保育園として失格です。

周囲の交通量に配慮した出入り口の配置や送迎時の動線は、周囲の道路の交通量を元に決めます。転倒や衝突といった事故によるけがを防ぐため、レイアウトや収納棚の位置や高さを工夫したり、安全に配慮したドアや床材、照明器具、柱を選ぶなど、さまざまな配慮が必要です。

最近では、安全に配慮した建材が多く出ています。万が一指を挟んでも痛くないように戸先が柔らかいクッション材でカバーされた引き戸や、傷がつきにくいうえ、転倒時の衝撃を緩和する床材などがあります。こうした安全に配慮した建材を選ぶといいでしょう。

2.自然素材を使ったデザイン

自然素材を使って園舎を建てれば、シックハウス症候群のような健康被害の防止に繋がります。建材や家具のような調度品が発する化学物質やカビ、ダニによる健康被害であるシックハウス症候群を防げるのです。

新築やリノベーション、リフォーム時に起こるシックハウス症候群の原因の多くが、塗料や接着剤などが発する化学物質です。柱や床などには無垢材やコルク材、壁には漆喰や珪藻土、断熱材に羊毛やセルロースファイバー、塗料にはリボスやオスモカラーなど、建築材料に自然素材を使い園舎を建てる保育園もあります。木材や石、和糸など、地域特有の素材や特産の素材を選ぶのもおすすめです。

自然素材の採用はシックハウス症候群の対策になるうえ、寝転んだり手で触れたり匂いを嗅いだり、幼児期に自然素材に触れる体験は子どもの成長にいい影響を与え、園のアピールポイントにもなります。

3.回遊性がある空間にデザイン

園舎に回遊できる空間があると、子ども達はのびのびと動き回れます。行き止まりがないためぐるぐると思いきり駆け回ることができ、天気が悪い日が続いても運動量を確保できます。

廊下や半屋外空間と組み合わせて有効利用すれば、実際の面積以上に広がりが感じられ空間の可能性が広がります。保育のしやすさ、保育士の動線の良さを確保できるため使いやすく、子どもたちにとっても保育士にとっても、保育の可能性が広がります。

4.ランチルームの設置

園児が昼食を食べるためのランチルームを設置するのがおすすめです。ランチルームには自然の光が入るようにデザインし、子どもたちが特別な空間で食事をとるのを楽しめるようにします。

普段いる空間からランチルームへ移動して食事するため、子どもはランチルームは食事をするための部屋だと認識できます。時間と空間が結びついて食事に集中しやすくなります。

調理は子どもにとってクリエイティブな作業であるため、調理室がよく見えるように配置するのもいいでしょう。給食ができるまでの過程や、調理する人や配膳する人と自分の関わりを知るいい機会になります。ランチルームでのこうした経験を通じて、子どもの五感も育ちます。

5.明るく清潔なトイレ

トイレに暗い・汚い・怖いというマイナスイメージを持っている子どももいます。そのようなイメージがあるトイレを、明るく清潔に仕上げて遊び心や楽しさをプラスすると、子どもにとってトイレは行くのが楽しみな場所に変わります。

2〜3歳児は、大人と同じようにトイレで排泄できるようになるためのトイレトイレトレーニングがあります。日常的に利用するトイレとは異なり保育園のトイレは子どもの成長と保育士が見守れるような配慮が必要です。ついたてや腰壁、手すりの高さを工夫し、子どもが自ら進んで行けるようなデザインにするのもよいでしょう。

6.子どもや保育士の動線を考慮したデザインに

園舎のレイアウトを考えるときには、それぞれの年齢の子どもや保育士の動線を考慮しましょう。

保育園の事故で多いのが、子ども同士の衝突によるものです。そのような事故を防ぎ、保育士がすぐ子どものそばに駆けつけられるよう、スムーズに動けるような動線を確保するように空間をレイアウトし、デザインします。円形の空間なら死角がなく、保育士がどこにいても子ども達の様子を見守れるというメリットがあります。

3才未満児のクラスなら、ハイハイの子と走り回る子が混じらないようにゾーニングする、3歳以上の幼児クラスなら広めの空間を確保するといった工夫ができます。

レイアウトを決めるときには、子どもが通園バッグや持ち物などをしまうロッカーの位置、遊具の配置も工夫します。ロッカーは従来通り保育室の壁に設置してもいいですし、遊びの空間とはゆるかに分けて配置する、移動式のロッカーを使用するという方法もあります。

7.園全体を楽しい空間にデザイン

保育園の園舎は、子どもが動きまわり遊ぶことで空間が完成するのが望ましいです。園舎全体が、子どもにとって楽しく喜びがある遊びの空間にすることが肝心なのです。

かくれんぼできるような洞窟や秘密基地、廊下にのぞき穴、壁の一部が黒板、壁の一部に英語の文字が隠れている、オープンな図書コーナーのように、園舎のあちこちに遊びの要素を散りばめれば、子どもの好奇心がかき立てられます。

保育園で楽しく過ごした思い出は、いつまでも子どもの心に宿り続けます。保育園の園舎には、子ども達の好奇心を刺激するセンスある空間が求められます。

8.備品にもこだわる

保育園のデザインでは備品にもこだわりましょう。保育園に必要な備品には、次のようなものがあります。

  • キッズテーブル
  • キッズチェア
  • タオルハンガー
  • おもちゃ箱
  • ブックスタンド
  • 収納ワゴン
  • プレイマット
  • ベビーサークル・ベビーゲート
  • 玩具類
  • 楽器類
  • 遊具

こうした備品選びは、ほかの園との差別化に非常に重要です。単に子どもを預かるだけではなく、魅力的な空間で子どもに過ごしてもらえるとアピールできるからです。保育園の備品は以下の記事で紹介しているので参考にしてください。

保育園の開設に必要な備品とは?備品選びのポイント、注意点を紹介

園児の募集はもちろん人材採用にも、備品選びは重要です。こうした備品選びは大変ですので、外部に依頼するという方法もあります。

保育園の開設・運営について、スクルドアンドカンパニーは豊富な実績があります。保育園運営、開園後のコンサルでは、開園から助成金の申請、運営までフルサポートしております。保育園を開設したい方はぜひご相談ください。

スクルドアンドカンパニーの問い合わせ先
電話番号:03-6273-2760
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保育園のデザインでは独自性が重要

デザインの独自性

保育園の園舎のデザインでは、独自性が重要です。既成のデザインやありきたりなデザインではなく、独自性を持たせることで様々なメリットがあるのです。

この項目では、独自性が重要な理由、独自性のメリットを3つ挙げて解説します。

1.集客に影響がある

独自性のあるデザインは集客に影響します。安全を確保しながら清潔で明るくセンスの良さを感じる園舎なら、保護者はもちろん、近隣に暮らす人びとにも受け入れられやすいです。

保育園を選ぶ際には自宅や職場、駅からの距離、延長保育の有無などが重視されますが、入園後には保育の質に注目するようになる傾向にあります。入園前には気付かなかったが、保育園の環境が重要だと感じている保護者も少なくありません。

保育の質のチェックポイントとして、保育士の質や態度のほか、受け入れ人数に対する部屋の数、園庭の有無、年長の子どもたちが十分に遊べる広さがあるかという点が注目されます。こうした点を満たしつつ、シンプルで明るく好印象なデザインの園舎なら、近隣の園との差別化を図れ、集客につながります。

トイレや手洗いなどにユニバーサルデザインを取り入れると、来園時にいい印象を持ってもらえるでしょう。

ケガの防止

ケガを予防できるデザインも重要です。子どもが多くの時間を過ごす保育室では、保育士たちはケガをさせないよう常に配慮しています。デザインでもケガの予防をするのがよいでしょう。

子ども同士の衝突のほか、扉に指を挟んだ、柱に頭をぶつけたということも少なくありません。一瞬目を離した隙に勝手に保育室を飛び出してしまった、という場面も想定しなければなりません。

安全に配慮した建具や建材を採用はもちろん、鍵は大人だけが届く高さに設置する、使用時に注意が必要なハサミのなどは子どもの手が届かない高さに設置するなど、ケガを防止するためにさまざまな工夫をします。

スタッフが働きやすくなる

独自のデザインによりスタッフが働きやすくなります。子どもたちの動線のほか保育スタッフの動線を確保すれば、保育スタッフにかかる負担を軽減し、子どもたちへの見守りにより注力できます。

デザインのプランニング時には、保育スタッフの意見を取り入れることも重要です。日々現場で子どもたちの保育にあたる保育スタッフの意見を取り入れると、保育スタッフが働きやすい動線を作りやすくなります。

保育園のデザインはどこに依頼する?

ここまで保育園のデザインについて解説してきましたが、いざ保育園のデザインを設計したいというときには、一体どこに頼めばいいのでしょうか?

依頼先としては、一般的に設計事務所・建築家、工務店、建設会社の3つが挙げられます。ここではそれぞれの違いについて説明します。

設計事務所・建築家

設計事務所は主に建築物の設計を行います。多くの場合、一級建築士が運営し、1人、数人、1,000人を超える大規模な事務所まであります。

工事自体は実施せず、施工会社と分離し、独立した立場で設計と監理を実施するのが特徴です。デザインに強みがあり、中には保育園を多く手がけている建築家もいます。建築家によって建築物に個性があるため、デザイン性が高い唯一無二園舎が期待できます。

工務店

工務店は設計から施工までワンストップで実施する、地域に密着した建設会社です。設計から施工まですべて同じ会社が担うため、責任の所在が明確です。

地場の大工や設計士などを利用することでコストを抑えられる傾向にありますが、デザイン性は建築家に比べて自由度が下がることがあります。地域に密着しているため小回りが利き、いざというときのアフターケアは万全です。

建設会社

建設会社はハウスメーカーなどと言われる会社です。会社の規模は建築会社や工務店よりも大きく、その分優れた部材を利用できたり、既成のモデルを利用することでコストを下げることなどができます。

デザインに関してもハウスメーカーの社内に設計士がいることも多く、自由度が高いでしょう。ただ企業の規模が大きいことからも、費用は高い傾向にあります。

保育園の設計・施工経験が豊富なうえ、全国に支店があるため自治体ごとの保育内容やルールにも詳しく、安心して任せられることがメリットといえるでしょう。

まとめ

他園との差別化を図るため、保育園の園舎のデザインは非常に重要です。デザインによって園のコンセプトや保育理念が伝わるうえ、子ども達が毎日のびのびと過ごせる環境を作り出せ、多くの人に選ばれる保育園になるからです。

スクルドアンドカンパニーは保育園開設に関して、幅広くサポートします。デザインや設計に関してもご相談に乗ることも可能です。一緒に時間をかけてイメージづくりをし、専門の施工会社とともに子ども達に夢を与えられる保育園を作っていますので、ぜひ一度ご相談ください。

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